IPO投資で当選確率を上げるなら、「主幹事証券から申し込む」のが最も効果的な戦略です。
主幹事証券には全体の70〜90%もの株が割り当てられるため、他の幹事証券とは当選チャンスが段違い。
どの証券会社が主幹事を多く務めているかを知ることは、IPO投資の成績を左右する重要なポイントです。
カエルさん主幹事って普通の幹事とそんなに違うの?



全然違うよ!主幹事には株の大部分が集まるから、当選確率が桁違いなんだ。
この記事では、2025年の実績データをもとに主幹事数ランキング・幹事数ランキングを掲載し、少額投資家が本当に開設すべき証券会社を優先順位つきで解説します。
IPOは主幹事証券から申し込むべき理由
主幹事とは?幹事証券との違い
IPOでは、上場をサポートする証券会社群(幹事団)が組成されます。その中心にいるのが「主幹事証券」です。


主幹事証券は、上場準備のサポートから公開価格の決定、株式の販売まで一連の責任を負います。
一方、その他の「幹事証券」は主幹事から配分された株を販売する立場です。
- 主幹事証券:IPO全体の取りまとめ役。割当株数が全体の70〜90%と圧倒的に多い
- 幹事証券:主幹事から配分を受けて販売。割当は数%〜10%程度
- 委託幹事(裏幹事):幹事証券からさらに委託を受けた証券会社。割当はごくわずか
主幹事からの申込が有利な理由
主幹事証券には発行株数の大部分が割り当てられます。
たとえば公開株数が3,000株のIPOの場合、主幹事には2,400〜2,700株ほどが配分されるのに対し、他の幹事証券には数十〜数百株しか回りません。


つまり、同じ1口の申込でも、主幹事から申し込んだ方が当選確率が圧倒的に高いのです。



経験上、IPOの当選はほとんどが主幹事証券からでした。幹事数が少ない証券会社からの当選はかなり稀です。
IPOは複数の証券会社から申し込める
IPOは1つの銘柄に対して複数の証券会社から同時に申し込むことが可能です。
主幹事証券を最優先にしつつ、幹事証券からも並行して申し込むことで当選チャンスを最大化できます。


IPO投資家にとって「どの証券会社の口座を持っているか」が成績に大きく左右します。
2025年IPO主幹事ランキング
2025年のIPO(全65社、直接上場・REIT除く)における主幹事証券の実績をランキング形式でまとめています。
主幹事数の集計方法には「筆頭主幹事基準」と「共同主幹事を含む基準」の2通りがあり、順位が変わる場合があります。
| 順位 | 証券会社 | 筆頭主幹事 | 共同主幹事含む |
|---|---|---|---|
| 1位 | 野村證券 | 14社 | 15社 |
| 2位 | 大和証券 | 12社 | 16社 |
| 2位 | みずほ証券 | 12社 | 16社 |
| 4位 | SMBC日興証券 | 10社 | 16社 |
| 5位 | SBI証券 | 6社 | 9社 |
※トップレフト基準=共同主幹事案件は筆頭主幹事のみカウント。
共同主幹事含む基準では大和・みずほ・SMBC日興がいずれも16社で同率1位
※抽選割合・前受金は2026年4月時点の情報。最新情報は各社公式サイトをご確認ください
2025年の主幹事動向まとめ
2025年の主幹事ランキングでは、例年上位を占める5社(野村・大和・みずほ・SMBC日興・SBI)の顔ぶれは変わりませんが、SBI証券の主幹事数が減少したのが注目点です。
なお、主幹事の顔ぶれが大きく変わらない中、2024年に東証の主幹事リストに追加されたフィリップ証券がTOKYO PRO Market(プロ向け市場)で3社の主幹事を務めるなど、新しい動きも出ています。
2024年の主幹事数(参考)
2024年はSMBC日興証券とみずほ証券が上位を争い、大和証券・野村證券も安定した実績を残しました。SBI証券は2024年も主幹事を複数務めていましたが、2025年はやや減少しています。
2025年IPO幹事数ランキング


2025年IPOの幹事数は表の通りとなります。
主幹事だけでなく、幹事としてIPOにどれだけ関与しているかも大事です。幹事数が多い証券会社ほど、申し込めるIPO銘柄が多くなり、当選チャンスが一気に広がります。
| 順位 | 証券会社 | 幹事数(2025年) | 全体に占める割合 | 抽選方式 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | SBI証券 | 62社 | 約95% | 完全平等60% + ポイント30% + 取引10% |
| 2位 | 松井証券 | 51社 | 約78% | 完全平等70% + 裁量30% |
| 3位 | 楽天証券 | 43社 | 約66% | 平等抽選(※1) |
| 4位 | マネックス証券 | 41社 | 約63% | 完全平等100% |
| 5位 | みずほ証券 | 32社 | 約49% | 完全平等10% + 裁量90% |
| 6位 | 野村證券 | 28社 | 約43% | 完全平等10% + 裁量90% |
| 7位 | 大和証券 | 27社 | 約42% | 完全平等10% + 裁量90% |
| 7位 | SMBC日興証券 | 27社 | 約42% | 完全平等10% + ステージ制5% + 裁量85% |
※2025年通期実績。直接上場・REITを除く。幹事数は委託含む
※1…楽天証券公式では「平等抽選」と案内されていますが、申込株数に応じて抽選権が付与される方式のため、申込口数が多い方が有利です
幹事数ランキングから見えるポイント





幹事数ランキングで見ると、SBI証券がダントツの1位!
幹事数ランキングではSBI証券が圧倒的な1位です。
主幹事数では5位でしたが、幹事数ではほぼ全てのIPOに関与しています。
少額投資家にオススメの証券会社


IPO投資は大半の証券会社で資金力のある投資家が有利になる仕組みとなっています。
では、資金が限られたサラリーマン投資家はどうすればいいのでしょうか?
ポイントは「完全平等抽選」を採用している証券会社を優先することです。
完全平等抽選とは?


完全平等抽選とは、申込口数や資金量に関係なく「1人1票」で抽選する方式です。
100万円を入金しても10万円でも当選確率は同じ。少額投資家にとって最も公平な仕組みです。
- マネックス証券:個人配分の100%が完全平等抽選。少額投資家に最も公平
- 松井証券:完全平等抽選70%。前受金不要で資金効率も◎
- SBI証券:完全平等60%+IPOチャレンジポイントで長期戦に強い
- SMBC日興証券:ネット抽選は完全平等10%だが、主幹事数が多く割当が大きい



楽天証券は少額だと不利なの?



少額だと不利です。
楽天証券(公式)は「平等抽選」と案内しているけど、申込株数に応じて抽選権が付与される仕組みなので、資金が多い人ほど有利。少額投資家はマネックス証券、松井証券を優先した方がいいね。
前受金不要で申し込める証券会社


「前受金」とは、IPO抽選に申し込む際に事前に口座へ入金が必要な資金のことです。
前受金不要の証券会社なら、口座残高ゼロでもIPO抽選に参加でき、当選してから資金を用意すればOKです。
特に3月や12月などIPOが集中する時期は、複数銘柄に同時に資金を拘束されてしまうため、前受金不要の口座は非常に重宝します。
| 証券会社 | 前受金 | 抽選方式 | 2025年幹事数 |
|---|---|---|---|
| 松井証券 | 不要 | 完全平等70% | 51社 |
| 岡三オンライン | 不要 | 完全平等10%+ステージ制 | 34社 |
| SBIネオトレード証券 | 不要 | 完全平等10%+ステージ制 | 13社 |
| 野村證券 | 不要 | 完全平等10%+裁量90% | 28社 |
| みずほ証券 | 不要 | 完全平等10%+裁量90% | 32社 |
| DMM株 | 不要 | 完全平等100% | 少なめ |
※2026年4月時点の情報です。最新の取扱状況は各社公式サイトをご確認ください



前受金不要の証券会社は、持っておいて損はありません。特に松井証券は幹事数も多いので最優先です!
・岡三証券(対面・窓口)について
岡三証券の対面取引(窓口)では、2025年10月以降にBB時の前受金が必要になったとの情報があります。岡三オンライン(ネット取引)は引き続き前受金不要ですが、変更の可能性もあるため最新情報は公式サイトでご確認ください。
SBI証券は主幹事でなくても申し込むべき?


SBI証券の2025年主幹事数は6社と、大手4社に比べると少なめでした。
しかし、それでもSBI証券はIPO投資家にとって必須の口座です。
SBI証券が外せない3つの理由


2025年のIPO全65社のうち62社に幹事として参加。つまりほぼ全てのIPOに申込可能です。幹事数の多さは「抽選に参加できる回数」に直結するため、SBI証券を持っているだけで大きなアドバンテージになります。
SBI証券独自の制度で、抽選に落選するたびに1ポイントが貯まります。貯めたポイントを使うと当選確率が上がる仕組みで、コツコツ申し込み続ければいつか必ず当選できるという長期戦略が成り立ちます。
個人配分のうち60%は完全平等抽選。さらに30%がIPOチャレンジポイント順に配分されるため、少額投資家でもチャンスがあります。



SBI証券は「主幹事の時だけ申し込む」ではもったいない!幹事のときもコツコツ申し込んでポイントを貯めるのが最強の戦略です。
グループ会社のSBIネオトレード証券も活用
SBIネオトレード証券はSBIグループの証券会社で、SBI証券が主幹事や幹事を務める銘柄から委託を受けてIPOを取り扱っています。前受金不要で完全平等抽選を採用しているため、SBI証券と合わせて開設しておくと、同じ銘柄に2口座から申し込めるメリットがあります。
楽天証券・松井証券・SBIネオトレード証券の立ち位置


主幹事を務めることのないネット証券ですが、それぞれIPO投資での活用メリットがあります。
楽天証券
- 2025年の幹事数:43社
- 前受金:必要(ただし2025年10月以降、落選時は資金拘束なしに変更)
- 抽選方式:平等抽選(楽天証券公式の表現。ただし実際は申込株数に応じて抽選権が付与されるため、口数が多いほど有利)
- 主幹事実績:なし
楽天証券は幹事数がそこそこ多いものの、抽選方式は申込株数に応じて抽選権が付与される仕組みのため資金力がある人ほど有利です。楽天経済圏ユーザーで既に口座がある場合は申し込む価値がありますが、少額投資家が新たにIPO目的で開設する優先度は高くありません。
松井証券
- 2025年の幹事数:51社(SBI証券に次ぐ2位)
- 前受金:不要
- 抽選方式:完全平等70%+裁量30%
- 主幹事実績:なし
松井証券は主幹事こそ務めませんが、前受金不要×幹事数トップクラス×完全平等70%という三拍子がそろった、IPO投資家にとって非常にコスパの高い証券会社です。



松井証券はIPO用の口座として超優秀です。
幹事数も多く前受金不要で完全平等抽選率が70%もあります。
松井証券の辞退ペナルティについて
松井証券では、IPOに当選後に購入辞退した場合、6か月間IPO申込が制限されるペナルティがあります。ただし、これは補欠当選ではなく「当選→辞退」の場合のみです。当選した場合は基本的に購入する前提で申し込みましょう。
SBIネオトレード証券
- 2025年の幹事数:13社(20%)
- 前受金:不要
- 抽選方式:完全平等10%+ステージ制
- 主幹事実績:なし(SBI証券の主幹事案件が回ってくる)
SBIネオトレード証券はSBIグループの完全子会社で、SBI証券が主幹事や幹事を務めるIPO銘柄が委託されてきます。幹事数自体は多くありませんが、前受金不要なのでSBI証券と合わせてダブル応募できるのが最大のメリットです。
口座開設の優先順位


ここまでの内容を踏まえて、IPO投資家が口座を開設すべき優先順位をまとめます。
【最優先】必ず開設すべき3社
1位:SBI証券
幹事数No.1(2025年:62社)+IPOチャレンジポイント。
IPO投資をするなら最初に開設すべき口座です。主幹事数は6社と多くありませんが、ほぼ全てのIPOに申込可能な点が最大の強みです。
2位:松井証券
前受金不要×幹事数51社×完全平等70%。資金効率が最も高く、少額投資家には必須です。
3位:マネックス証券
完全平等抽選100%で最も公平な抽選方式。
2025年の幹事数も41社と安定しており、少額でも当選チャンスがあります。
【優先】主幹事狙いで開設したい3社
4位:SMBC日興証券
主幹事数2025年:10社(共同主幹事含む16社)。ネット抽選は完全平等10%+ステージ制最大5%で少額投資家でも勝負できます。前受金は必要ですが、主幹事の割当数が多いため当選チャンスは高めです。
5位:野村證券
主幹事数2025年:14社で堂々の1位。前受金不要が大きなメリット。ただし裁量配分が90%と高く、ネット抽選の配分は10%と少ないのが弱点です。
6位:みずほ証券
主幹事数2025年:12社。前受金不要で申し込めるうえ、主幹事としての割当が大きい大手証券です。
【余裕があれば】追加で開設したい口座
7位:岡三オンライン → 前受金不要。岡三証券グループからの委託幹事で穴場
8位:SBIネオトレード証券 → 前受金不要。SBI証券との2口座体制で当選率UP
9位:楽天証券 → 既に口座がある場合は活用。申込口数で当選確率が変わるので資金力次第
10位:大和証券 → 主幹事12社(共同含む16社)と多いが、前受金必要+裁量配分90%がネック



まずはSBI証券・松井証券・マネックス証券の3社を開設すれば、IPO投資の基盤は完成です。余裕があればSMBC日興・野村・みずほの主幹事3社も追加しましょう!



最低3社、理想は6社以上ってことだね!
まとめ


この記事では、2025年のIPO実績データをもとに、主幹事数ランキング・幹事数ランキングを紹介し、少額投資家が開設すべき証券会社を優先順位つきで解説しました。
- 主幹事証券にはIPO株の70〜90%が割り当てられるため、当選確率が圧倒的に高い
- 2025年の主幹事数はトップレフト基準で野村證券(14社)が1位。共同主幹事含むと大和・みずほ・SMBC日興が各16社で同率1位
- 幹事数1位はSBI証券(62社)。ほぼ全てのIPOに参加可能
- 少額投資家は完全平等抽選×前受金不要の証券会社を優先して開設する
- 最優先はSBI証券・松井証券・マネックス証券の3社



IPO投資は「正しい証券会社を選んで、コツコツ申し込み続ける」ことが当選への最短ルートです。まだ口座を開設していない証券会社があれば、準備しておきましょう。









