【7年間の収支を全公開】サラリーマンが太陽光発電に投資した結果|利回り・失敗談まで包み隠さず

サラリーマン太陽光発電投資結果
カエルさん

「太陽光発電投資って本当に儲かるの?」

そう思って調べても、業者のポジショントークか、数字が曖昧な体験談ばかりで判断できない——
そんな経験はありませんか?

たけたけ

この記事では、2019年に長野県で低圧太陽光発電所(59kW)を
取得したサラリーマン投資家が、7年間の収支データを
一切隠さず公開します。

この記事でわかること
  • 低圧太陽光発電1基(59kW)の7年間のリアルな収支データ(隠しなし)
  • 表面利回り・実質利回りの正直な数字
  • ローン返済中〜完済後〜FIT終了後〜廃棄まで30年の全体シミュレーション
  • 消費税増税・インボイス制度が実際の収益に与えた影響(体験談)
  • 「今から始めるなら」への筆者なりの答え

著者について サラリーマン投資家歴10年以上。2019年に長野県で低圧太陽光発電所(59kW)を取得し、現在7年目の運用中。IPO投資・FX・太陽光発電など複数の投資手法を実践しながら、リアルな数字と体験を発信しています。

こちらが長野県で稼働してる実際の太陽光発電システムです。

太陽光発電写真
目次

結論:太陽光投資は「今すぐ稼ぐ」ではなく「将来を固める」投資です

たけたけ

2019年に長野県で低圧太陽光発電所(59kW)を取得し、7年間運用してきました。現時点での数字は以下の通りです。

指標実績値
表面利回り約9.0%
実質利回り(ローン返済中)約0.66%
年間手残り(現在)約11万円
年間手残り(ローン完済後)約131万円

「実質利回り0.66%って低くない?」という声が聞こえてきそうです。正直その通りです。

ただし、これはあくまでローン返済中の話。2034年にローンが完済した瞬間から、年間約131万円が手元に残るフェーズに突入します。FIT終了後の2039年以降も買取は続き、30年間で受け取る累計キャッシュは約1,095万円という試算になっています。

この記事では、良いことも悪いことも含めて数字をすべて公開します。


筆者のプロフィールと太陽光投資を始めた背景

なぜ太陽光投資を選んだか

たけたけ

本業はITエンジニア(会社員)で、副業投資歴は10年以上になります。IPO投資やFX取引など複数の投資手法を試してきた中で、太陽光発電に注目したのは以下の理由からです。

  • FIT制度による売電価格の固定:株やFXと違い、収入が読める
  • サラリーマンでも融資を受けやすい:安定した給与収入が評価される
  • ほぼ放置できる:本業に影響を与えない
  • 節税効果が期待できる:減価償却費の活用
たけたけ

2019年当時のFIT単価は21円/kWhと、今より高い水準でした。「今がチャンス」と判断し、複数の業者に相談しながら物件を探し、長野県の低圧物件を取得しました。

物件の基本スペック

項目内容
稼働開始年2019年
設置場所長野県
パネル容量59.28kW
パワーコンディショナー38.5kW
FIT単価21円/kWh(20年間固定)
FIT終了予定2039年
物件取得価格1,660万円(土地込み・諸費用込み)

融資の内訳

項目内容
借入額1,770万円
金利1.65%
返済期間15年
完済予定2034年
月々返済額約10万円

自己資金ほぼゼロでスタートできた
借入額が取得費用より110万円多いのは、登記費用・業者手数料などの諸費用をフルローンに含めたためです。自己資金はほぼゼロでスタートしています。
サラリーマンとして安定した収入があることが融資審査で有利に働きました。この点は太陽光投資とサラリーマンの相性の良さのひとつだと実感しています。

年間収支の実態(2026年現在)

収入

項目金額
年間売電収入約150万円

FIT単価21円/kWhで固定されているため、毎年安定して150万円前後の売電収入があります。以下が2019年〜2025年の実績データです。

年度売電収入前年比
20191,595,222円初年度
20201,515,775円−5.0%
20211,557,142円+2.7%
20221,399,592円−10.1%
20231,630,119円+16.5%
20241,417,736円−13.0%
20251,536,866円+8.4%
7年平均約152万円

7年間の最高は2023年の約163万円、最低は2022年の約140万円で、年間±15%程度の変動があります。これは主に長野県の年間日照時間の変動や出力制御の影響によるものです。

![年間売電収入の推移グラフ](※グラフ画像をここに差し込み)

それでも「毎月ゼロ」にはならない
FIT単価が固定されているため、天候が悪い年でも売電収入は140万円以上を維持しています。株やFXのように「今月はゼロ」となることがない安定感は、サラリーマン投資家にとって精神的に大きなメリットです。

支出

項目金額備考
ローン返済約120万円月10万円×12ヶ月
固定資産税約15万円毎年発生
メンテナンス費用約4万円月3,300円の保守契約
保険料0円初期保証15年で対応
合計支出約139万円

年間手残り

売電収入 約150万円 − 支出 約139万円 = 約11万円(月換算:約9,000円)

月換算で約9,000円。「少ない」と感じるかもしれませんが、これはローン返済中の数字です。本当においしい時期はローン完済後に来ます。

利回りの正直な計算

表面利回り(売電収入ベース)

150万円 ÷ 1,660万円 × 100 = 約9.0%

FIT21円という単価は現在(2025年度の低圧事業用は約9.9〜10円/kWh水準)と比べて非常に高く、2019年取得の強みがここに出ています。

実質利回り(手残りベース・ローン返済中)

11万円 ÷ 1,660万円 × 100 ≈ 約0.66%

ローン返済コストが重くのしかかるため低く見えます。
太陽光投資は「フロー(毎月の手残り)」ではなく「ストック(資産の積み上げ)」で稼ぐ投資だと理解することが大切です。

実質利回り(ローン完済後)

131万円 ÷ 1,660万円 × 100 ≈ 約7.9%

完済後の実質利回り約7.9%がこの投資の本来の姿です。
ローンさえ完済してしまえば、年間131万円・月換算10.9万円が安定して手元に残ります。

ローン完済後(2034年〜)の試算

2034年にローンが完済すると、月10万円・年120万円の返済負担がゼロになります。

項目金額
売電収入約150万円
固定資産税−15万円
メンテ費用−4万円
年間手残り約131万円

月換算で約11万円が手元に残ります。
さらにFIT終了の2039年まで5年間、この状態が続くため、その5年間だけで累計655万円の回収になります。

30年間の全体シミュレーション(廃棄費用まで含む)

太陽光投資を正しく評価するには、FIT終了後・廃棄費用まで含めた長期の全体像で見ることが重要です。

フェーズ①:ローン返済中(2019〜2034年・15年間)

項目金額
年間手残り約11万円
15年累計約165万円

毎月約9,000円の積み上げ。少ないが確実にキャッシュが積み上がっていくフェーズです。

フェーズ②:ローン完済後・FIT継続(2034〜2039年・5年間)

項目金額
年間手残り約131万円
5年累計約655万円

ここが太陽光投資の「ご褒美フェーズ」。
ローンが消えた瞬間に月10万円超のキャッシュが生まれ始めます。

フェーズ③:FIT終了後(2039〜2049年・10年間)

FITが終了すると売電単価が下がります。現在の卒FIT後の買取単価は大手電力会社で7〜9円/kWh程度が相場。ここでは保守的に8円/kWhで試算します。

年間発電量を約7,100kWh(売電収入150万円÷21円で逆算)と仮定:

項目金額
年間売電収入(8円想定)約57万円
固定資産税−15万円
メンテ費用−4万円
年間手残り約38万円
10年累計約380万円
たけたけ

FIT後も売電は続きます。また新電力各社は大手電力より高い単価を提示するケースもあるため、売電先の見直しで収益アップも期待できます。

フェーズ④:廃棄費用(2049年頃・撤去時)

2022年7月より10kW以上のFIT認定発電所は廃棄費用の積立が義務化されています。FIT終了の10年前(2029年)から売電収入より自動的に天引きされ積み立てられるため、廃棄時には積立金を充当できます。

59kW規模の撤去・廃棄費用の目安:

費用項目金額目安
パネル・架台の廃棄(0.57万円/kW×59kW)約34万円
スクリュー基礎の撤去(1.0万円/kW×59kW)約59万円
諸経費約10万円
廃棄費用合計約100〜110万円

積立制度を活用すれば実質的な自己負担はさらに軽減されます。

30年間の収支総まとめ

フェーズ期間累計キャッシュ
①ローン返済中2019〜2034年(15年)+約165万円
②完済後・FIT継続2034〜2039年(5年)+約655万円
③FIT終了後2039〜2049年(10年)+約380万円
④廃棄費用2049年頃−約105万円
累計合計約30年+約1,095万円
たけたけ

初期投資1,660万円に対して30年間の累計回収は約1,095万円。差し引き約565万円のマイナスに見えますが、土地は資産として手元に残ります。 長野県の土地を売却・転用すれば、投資全体としては十分なプラスになると見込んでいます。

※上記はあくまで試算です。発電量・売電価格・経費・金利は変動します。投資判断はご自身の責任でお願いします。


【他のブログには書いていない】消費税・インボイスの実体験

これは私が実際に経験したからこそ書ける内容です。

免税事業者だった3年間(2019〜2022年頃)は「消費税が丸儲け」だった

太陽光の売電収入は消費税の課税取引です。電力会社から受け取る売電収入には消費税が含まれています。

売電収入約150万円のうち、消費税分(10%)は約13.6万円。

免税事業者(年間売上1,000万円以下)の間は、この消費税分を納税する義務がなく、丸ごと手元に残せました。

さらに重要なのが、2019年10月の消費税増税(8%→10%)のタイミングです。

受け取る消費税が増えても、免税事業者は納税不要なため増税分がそのまま収益アップになりました。「消費税が上がると損をする」というのが一般的なイメージですが、太陽光オーナーの免税事業者にとっては逆でした。これは業界では知られていますが、一般にはほとんど知られていない事実です。

2023年インボイス制度導入後は状況が変わった

2023年10月のインボイス制度導入後、適格請求書発行事業者(インボイス登録)を行いました。

登録後は受け取った消費税を納税する義務が発生します。ただし、メンテナンス費用などの経費に含まれる消費税は仕入れ税額控除として差し引けます。

売電の受取消費税 − 経費の支払消費税 = 納税額

免税時代と比べると年間で十数万円の手取り減になりましたが、インボイス未登録のままでは電力会社との取引関係に支障が出るリスクがあったため、登録は避けられない判断でした。

これから太陽光投資を始める方はインボイス登録を前提とした収支計算が必要です。免税の恩恵は以前ほど期待できません。

⚠️ 免責事項:税務の取り扱いは個人の状況により異なります。正確な判断は必ず税理士にご相談ください。


7年間運用して気づいた「良かったこと・想定外だったこと」

良かったこと

① 収入が完全に読める安心感 株やFXは「今月いくら入るか」がわかりません。太陽光はFIT期間中であれば毎月ほぼ一定額の売電収入があります。本業の給与+αとして計画が立てやすく、サラリーマン投資家との相性が非常に良いと感じています。

② ほぼ完全に放置できる 稼働後は月に一度発電量をアプリで確認する程度で、基本的にやることがありません。本業・家族・他の投資と並行できる「ほったらかし投資」の代表格です。

③ サラリーマンだからこそ融資が通りやすい 安定した給与収入があることで、融資審査が通りやすい傾向があります。レバレッジを活用した投資ができる点は、純粋な手持ち資金が少ないサラリーマンにとって大きなメリットです。

④ 節税効果も期待できる 減価償却費を活用した節税効果があります(詳細は別記事で解説予定)。

想定外だったこと・正直な注意点

① 固定資産税が意外と重い 年15万円は侮れません。取得前のシミュレーションでは「そんなものか」と思っていましたが、20年間で累計300万円の支出になります。事前にしっかり織り込んでおくべき費用です。

② ローン返済中の月々の手残りはほぼゼロ 「太陽光投資で毎月キャッシュを得る」というイメージで始めると拍子抜けします。月9,000円程度の手残りは、投資として考えると小さいです。この投資の本質は「10〜20年後の資産形成」であり、短期的なインカムゲインを求めるものではありません。

③ インボイス対応が必要になった 2023年以降、免税の恩恵がなくなりました。先述の通り、これから始める方はインボイス前提で収支を考える必要があります。


今から低圧太陽光投資を始めるなら

現在のFIT単価は低圧事業用で約10円/kWh前後まで下がっており、2019年当時(21円)の半分以下です。同じ条件での新規取得は難しい状況です。

ただし選択肢は残っています。

① 稼働済み中古物件の購入 すでに稼働している物件を引き継ぐ形での購入です。実際の発電実績データを見て判断できるため、新規よりリスクが低い側面があります。FIT残存年数が長い物件を選ぶのがポイントです。

② 専門業者への相談から始める 太陽光投資は物件選定・融資・税務など専門知識が必要な分野です。いきなり物件を探すより、まず無料相談で全体像を把握することをおすすめします。

👇 太陽光発電投資に興味がある方へ

太陽光投資は情報収集が最初のステップです。まずは無料相談・資料請求で自分に合った物件・条件を確認することをおすすめします。

【無料相談・資料請求はこちら】

相談料は無料です。「まだ検討段階」という方でも気軽に話を聞いてみてください。筆者も最初は相談から始めました。


まとめ

項目数値
取得費用1,660万円(諸費用・土地込み)
FIT単価21円/kWh(2039年まで)
年間売電収入約150万円
表面利回り約9.0%
実質利回り(返済中)約0.66%
実質利回り(完済後)約7.9%
年間手残り(返済中)約11万円
年間手残り(完済後)約131万円
30年間の累計回収約1,095万円
廃棄費用約100〜110万円
たけたけ

太陽光投資は「今すぐ稼ぐ」投資ではなく「将来のキャッシュフローを作る」投資です。ローン完済後の安定収入と、長野県の土地という資産を手に入れるための長期戦略として、7年間運用してきた今もその判断は正しかったと思っています。

たけたけ

「毎月の安定収入は少なくていいから、10〜20年後に安定したキャッシュフローがほしい」というサラリーマン投資家には、真剣に検討する価値がある投資手法です。


※本記事の収支データは筆者の実績に基づくものであり、投資成果を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

この記事を書いた人

はじめまして、たけたけです。
IPO投資歴10年以上・累計230社以上に申し込んできた個人投資家です。FXはMT5を使ったEA(自動売買)の開発・運用もしています。
本業はITエンジニア(AWS・Java)。副業の投資で資産をコツコツ積み上げながら、再現性のある情報を発信しています。
「むずかしそう」と思っていた投資も、仕組みを知れば誰でも始められます。実体験をもとにした情報でお役に立てれば嬉しいです。

目次